【雷電】 北西壁ダイレクト〜ドーム壁ミドルルート
2020/1/23
パキスタン遠征を控えた佐々木大輔さんに誘って頂き、同じく遠征を控えた白馬スキーガイドの伊藤さんと3人で雷電の北西壁〜ドーム壁にトライした。佐々木さんはこれで4回目のトライ、コンディションや諸々の理由で、まだ頂上まで抜けたことは無いと聞かされ、少し緊張し、出発。
伊藤さんは最近白馬でガイドを始められたそうで、年齢も割と近い貴重なクライム&ライド系のスキーガイド。
2人とも今シーズンはここまで本職の滑り系が中心だったので、核心ピッチは譲ってくれるとのこと。
北西壁とドーム壁全景。全部で10ピッチほどのジャルパインクライミング(Japanese alpine climbing)となる。
1泊2日で雷電に行ったが、まず初日はプリムスの撮影。クライミングテクノロジー(CT)の調子良さそうなアイゼンとアックスを佐々木さんが使用し、2ルンゼを登る。
そして時間が余ったので、翌日の核心ピッチである北西壁ダイレクト1p目をリード、フィックスする。
↑1ピッチ目、全体を通じての核心ピッチ。
真ん中あたり細かなフッキングでの数手と、雪が乗った棚へのマントルが核心。
ボルトは概ね良いので、思い切れる。
何とかオンサイト。現代のMグレードでいうとM8+くらいか。
翌日、早朝スタート。
最後から2p目
海岸特有の脆そうな穴ボコ状ホールドを頼りに右上。
ミドルルート核心ピッチ。壁はぶっ立っているが、雪が少なく、アイゼンを履いてのロッククライミングという感じ。
クラックも発達しており、カミホロなどど比べると一応の安心感はある。
フォローする佐々木大輔さんと、白馬ガイドの伊藤さん
沈みそうな太陽で照らされた海をバックに最終ピッチを行く。
脆い岩と、剥がれそうな草付きを頼りにドーム壁をトップアウト。
何とか真っ暗になる前に下山。
雪が少ないおかげもあり、ドーム壁もトップアウト出来て良かった。
16時間行動の充実な一日。
佐々木さん、伊藤さんありがとうございました。また行きましょう!
↑初日の撮影が終わった後の岩内ナイトも楽しかった。貴重なお話聞けました。
写真提供 一部 / 佐々木大輔さん