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北海道にもクラックがあった。@石垣山
北海道のアウトドアスポーツといえばワールドクラスのパウダースキーが真っ先に思い浮かび、夏はどうしようかと若干不安であったが、意外にもクライミングも楽しめる。しかもボルダリングからスポートルート、クラックまで揃っているのである。
雨の続くお盆休みであったが、合間を縫って札幌から下道で3時間程、旭川の更に先にある、きのこが有名な愛別町の石垣山に行ってきた。
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分かりづらい砂利道を運転し、行き止まりに車を止めて歩くこと15分、湯川を彷彿とさせる横に広いエリアが見えてきた。
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上写真:【アプローチから見えるのどかな愛別町の風景】
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[5.10a拓心のカンテⅠ ]
このエリアの面白い所は、これだけアプローチが近いにもかかわらず、まだまだ登られていないクラックが沢山ある所だ。北海道ではここ石垣くらいしかクラックがあまりなく、そもそもクラッククライマーが少ないことがその理由のようだ。
早速、エリアのローカルクライマーに色々とルートを紹介してもらい、関東近郊では味わえないワイルドなクライミング を体験させてもらう。
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[5.9Rのワイド ]
中間部からは使えるギアがなくノープロ。登り自体は辛くないが緊張感ある登りを楽しめる。
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[青をください 5.10bの第3登]☆☆☆
ワイド部分はキャメロットの6番が決まらないほど広く、人生で初めてビッグブローを使用し、オンサイト。開拓気分でワイルドなクライミング を味わえる素晴らしいルートだった。ラッキーな事に第3登をいただいた。
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↑写真(頭並びに腹にトライするくみちゃん)
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[吉田和正氏が生涯の傑作だと発言したルート”頭ならびに腹”5.11d]☆☆☆☆
10b程度のクラックを10mほど登った後、バランシーな花崗岩っぽいフェイスを20
m登るという内容で四つ星が付けられている。トポにはこのルートを登るためだけにココに訪れる価値有りと書かれており、まさにその通りであった。気合いが足りずオンサイトは逃したものの2撃で登れた。
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[君と歩いた道5.12a]☆☆☆☆
これも非常に長いルートで、ボルト15本、30mに渡って細かいカチが続く傑作。悪いホールドが多いが、カンテを使って上手く誤魔化しながら登るのが面白い。このルートもあまり登られてないようで、キーホールドに泥やコケが付いていたりして、ワイルドなクライミング を味わえる。オンサイトトライで20mを超えたあたりからは、気分はもうマダガスカルで登るパタゴニアアンバサダーのショーン・ヴィラヌエバ・オドリスコールだ。絶対に落ちたくない一心で何とかマスターオンサイトに成功。なまら最高の瞬間だった。
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【ガンバレクラック5.10bのレストポイントである岩棚は、一番の核心部に。】
極め付けには、ルート上のレストポイントである棚に大きなヘビが三匹。そっとクライムダウンで降りるしか無かった…。
まだまだ可能性のある北海道の岩場、雪のシーズンになる前に堪能したい。